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映画『薬指の標本』

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京都の初日公開は原作者、小川洋子さんの舞台挨拶があると知り、仕事を抜けて行ってきました♪(観終わったらまた仕事に戻る私…すげースケジュールだ;)
東京や大阪では先に公開されているものの、小川さんの舞台挨拶は京都のみらしい。
関西近郊にお住まいなのと、「京都が好き」なので…だそうです。
京都万歳♪(正確に言うと私は京都民ではない;)

でも挨拶の時間は短くて、殆どは映画館のスタッフさんが内容紹介して「〜ですよね?」みたいだったのが、ちとがっかり。
まぁ、ご本人が控えめな方なこともあるんでしょうけど。
ついでに小さい映画館なのですが、いちばん後ろに座っちゃったので、あまりお顔が見れなかったのでした……くぅぅ、しまった;
挨拶後に、映画館側で写真を撮ってらしたのですが、ちょっとしたハプニングで撮影用のカメラが動かなくなり、スタッフさん大慌て。慌ててスタッフ手持ちのデジカメを用意したりして、客席も小川さんも苦笑……という一幕がありました(笑)

小川さんは話し方や声の感じが、お写真で想像したとおりに落ち着いたエレガントな女性でした。
本当に「先生」という雰囲気で、国文科の教授とか似合いそうな、ずーっとお話を伺っていたい気持ちにさせる方です。
これは読者の勝手な意見なのですが、やっぱり作品と本人にギャップのある作家さんって「う〜ん;」と思ってしまうので、「あぁ、この人だからこそあの作品が書けたんだなぁ」と素直に思える方だと、やっぱり嬉しいですね。

お話は裏話的なエピソードがちょこっと。
仏語に翻訳してくれた方から、今回の監督さんに話が行き、「映画化させてください」という打診が来たのが5年ほど前。
そのまま時が過ぎ、もう無くなった話なのかと思っていた頃にポスターが届いて「あ、映画化したんだ」という感じだったのだとか(苦笑)
ただ、そのポスターが(現在、チラシ等で使用されている、椅子に座ったイリスが誰かに呼ばれて振り向く構図)とても美しく素敵で嬉しかったそうです。

重要なキーワードとなる『靴』ですが、これは監督自らがデザインして、ストーリーのために3つのサイズを作られたとのこと。
原作を知っている者としては「なるほど〜」ですね(笑)

映画を観た後、監督とも少し話したけれど、言葉が通じなくても同じ物語で繋がっていることが嬉しかった。最近はCGでの作品も多いけれど、映画も小説も人の手が創り出すものなのだと、静かに語られる小川さんが印象的でした。

さて、本編(長い前置きだな;)

雰囲気をかなり忠実に再現してあり、標本室の雰囲気や建物、主人公イリスの服装なども素敵です。
標本技士がプロモーションフィルムで見たときはちょっとくどいかと思ったのですが、本編を見るとハマり役でした。静かな官能を秘めつつ、小川作品独特の情事そのものではなく「靴」や「脚」へのフェティシズム…でしょうか? そういうものを視線や雰囲気で表現できる役者さんでした。

原作にはない部分。標本室のあるアパート(元、学生寮?)で、密やかにイリスを見つめる少年。イリスの泊まっているホテルで朝晩入れ代わりにルームシェアすることになる港で働く青年。それらがしっくりとストーリーに収まっているのも良かったです。
監督さんはきっと本当にこの作品を愛しているんだなぁ、と思わせる……。

靴は私、何となく黒のややぽってりしたパンプスを想像していたので、華奢な飴色のミュールっぽいデザインだったのがちょっと意外。
でも足首に細く巻き付くベルトの雰囲気とかは良かったです。
靴を履かせる…という行為は何故にあんなにエロティックなのでしょう?(笑)

情事のシーンはちょっと1つ不満があったのですが、全体的にまぁよし(偉そう;)
プロモだとどぎつい感じがしましたが、そうでもなかったし。余談ですがイリスの胸が大変に私好みでした(訊いてねぇよ;)

ラストシーンが…少し原作とは違うんですね。
映像化となるとこれで良かったのかなぁ、とも思いますが、一言字幕で「彼に封じ込められてしまいたい」といったようなことが出てくれると良かったような……出るとウザいかもとか思ったりも……(どっちやねん;)

ひとまず全体的には良かったです、お薦めv
これ、日本でやったら絶対にコケたと思うので、フランスがやってくれたことが本当に嬉しい。
DVD化したら欲しいなぁ。(字幕の白文字が、読み辛いとこがいくつかあったので…)

あ、そうそう。画像の下のがパンフなのですが、小さくてシンプルで素敵です。
左のは前売り特典ブックカバー。青は品切れだったので緑にしました。ワインレッドとすげー悩んだ(ぐるぐる)

Comment

2006.11.21 Tue 00:00  |  

はじめまして・・・
TBを受け付けていないようなので、コメントで失礼しました。
京都での原作者の舞台挨拶が非常に羨ましく記事を興味深く拝読しました。
ラストシーンの指摘と合わせて、原作者の静かに語る様子が伝わる文章に納得させられた気持ちです。
芦屋から近いからとは思っていましたが、京都が選ばれた理由があったんですね。
ありがとうございました。
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  • 雪になあれ
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2006.11.21 Tue 23:14  |  いらっしゃいませ♪

雪になあれさま、ご来訪有難うございます。
本サイトへのリンクもしてない、TBも受け付けない…という、閉鎖的ブログで申し訳ありません;
新規でコメントいただくことが殆どないので、好き勝手に書き散らかしておりまして;
……現在、ちょっと動揺中です(苦笑)

舞台挨拶、今回は京都のみだったようなので少しでもレポらしきものをお伝えできていれば幸いなのですが、上映前だったので、映画を観ているうちに曖昧になってしまったところも……(記憶力なさすぎ;)
ただ、本当に控えめな方でしたので、スタッフさんの話の方が長いくらいだったんですよ。
「そ、それは本人が語った方が…;」と内心で思っていたのですが、まぁ、映画館側にも時間の都合等があるのだろう、と(苦笑)

映画は本当に良かったです。
このキャストと監督なら『ホテル アイリス』を見てみたいなぁ、とも思いました。
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2006.11.22 Wed 00:21  |  

突然の訪問に応えていただきましてありがとうございます、恐縮です。
原作者の様子を知りたくて・・・桜さんのブログにたどり着きました、記事を読んだ時は・・・みつけたっ!・・・って感嘆しました。
失礼とは思うのですが、自分のブログに記事として書かせて(紹介させて)いただきたいのですが・・・
よろしくお願いします。

ホテルアイリス・・・あの監督さんならより絵画的な映像になりそうですね。
その時には京都まで舞台挨拶に駆けつけたいと思います(笑)
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  • 雪になあれ
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2006.11.22 Wed 23:16  |  

いえいえ、こちらこそ。せっかく検索された中身がこんなで何か申し訳ないです;
知らないところでリンクされる…というのが今ひとつ不安なので、TB等は受け付けていないのですが(ブログとしての機能が全く活かされていないブログ;)、雪になあれさまのところでの紹介、リンク等はこんな感想でお恥ずかしい限りですがお気軽にどうぞです♪
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2006.11.22 Wed 23:58  |  

勝手に押しかけた上に、自分の我がままに応えてくださりありがとうございます。
普段、桜さんも夜遅い時間に記事を書かれてるようで、仕事がお忙しいんですね。
また寄らせていただきます、今後ともよろしくお願いします。
  • #-
  • 雪になあれ
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2006.11.24 Fri 23:38  |  有り難うございますv

返信が遅くなりましてすみません;
ご紹介、どうも有り難うございました。
ちまちまやっているようなサイトなので、新たな扉を開いていただいたようで嬉しいです。

仕事…ちょっと繁忙期に入りましてアワアワとなっておりますが、日記は相変わらずのらくらです(苦笑)
読了本は乱読ですが、また何か共通のものがありましたらお話していただけると幸いです。
こちらこそ、よろしくお願い致します♪
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